患者の自宅を訪問して、医療行為を含めた様々なケアを行うのが訪問看護サービスです。
その主な仕事内容は、サービスを利用している患者の健康管理や服薬管理が中心になります。
この仕事は訪問看護の基本であり、その他にも、患者本人から様子を聞いたり、実際に全身の状態を観察するなどして、医師の指示の下必要なケアを行わなければなりません。

服薬管理に関しては、サービス利用者によっては実際に服用してもらうまでを確認することもあります。
なぜなら、服用を忘れる方や処方された量を飲まない方も中にはいるからです。
また、服薬管理以外にも、排せつに問題がある患者に対しては敵便や浣腸などを行い、胃ろうのような特殊な医療機器を装着している人に対しては、医療機器の管理をしたり、周辺の皮膚のケアや観察なども行わなければりませんし、必要があれば口腔ケアなども実施します。

このように訪問看護は様々な医療行為を患者に提供することになりますが、これらはあくまでも看護計画に沿った内容で提供することが基本です。
そのため、患者に行うケアは一人一人異なりますし、必要に応じてその内容は変化するので、訪問看護を行うナースは、処置内容の記録やケアカンファレンスの実施などが欠かせません。
しかし、訪問看護はそれまで培った臨床経験が存分に生かせるため、看護師としてやりがいを感じて働けるという魅力があります。
臨機応変な対応力や患者やその家族とのコミュニケーション能力は求められますが、ダイナミックな活躍ができるでしょう。